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その8 セントルイスの神学生日記@


2003年9月30日。今日で9月も終わりです。今月は怒涛のような日々でした。東京でビザをじりじりと待つことから始まり、パスポートが米国大使館から届くやいなや、あわててスーツケースに物を詰めてセントルイスにやってきて、すでに一週間以上経過している授業に飛び入り参加。時差ぼけなどと悠長なことを言っていられないほど、英語、神学の毎日が始まってしまいました。

スーツケースの中身を開けてびっくり。神学生として必要なものなどあまりなく、日本の文庫本(主に、沢木耕太郎、司馬遼太郎、吉村昭。)・車の雑誌・スーツ以外の服は、シャツもパンツもなにもない。よっぽどあわてていたらしく、英和辞書も忘れている始末。「なーに、これからは英英辞書一冊があれば、英語のブレインでやっていける!」などと空意気を吐くが・・・。

今回の旅では、ちょっとしたハプニングがあった。格安チケットのため、ニューヨーク経由となり、いやな予感はしていたが・・・。入国審査はさほど厳しくなく、待たされずにすんだが、肝心のセントルイス行の便がキャンセルに。おかげでニューアークのホテルに一泊させてもらった。たまたま、空港で出会ったセントルイス在住の方、トロイ氏と夕食を共に過ごす。明けて次の日、午後一時三十分の便で飛び立つ予定が、今度は「機械上」の問題らしく、違う便に。昨夜の便は「天候」のせいだったらしいが、どうやらあやしくなってきた。ともあれセントルイスに無事到着し、トロイ氏の友人という女性の車で神学校まで送ってもらう。外はもう薄暗く、七時を過ぎていた。

授業はおもに「神学生未満」のためのクラス。新約と旧約のクラスでは、ものすごいペースで進み、たまにクイズ(小テスト)もあり、気が抜けない。たとえば旧約では、すでに「創世記」が終わり、出エジプト・レビ・民数・申命記まで進みまくっている。聖書のほかにもテキストがあり、“読み”が追いつかない。また、教義学のクラスがあり、かなりハードだ。「キリスト者の信仰」という、この神学校の教授が書いた本を読む。このテキストは割合読みやすいので、ほっとしたが、問題は授業だ。若い講師がレクチャーしてくれるのだが、彼の話すスピードといい、内容といい、アクセントといい、非常に聞きづらいのだ。慣れるまでもう少し時間がかかりそう。宿題として小論文や批評文が出ているが、まだ手が付けられない。まさにお手上げ状態なので、“テゥーター”をつけてもらった。神学校がお金を払ってくれる家庭教師だ。スティーブ君は、このクラスの優等生で、しかも同じ寮に住んでいるので、なにかと便利だ。

この神学校の素晴らしいところは、月曜から金曜まで毎朝、チャペル礼拝があることだ。つまり九時四十分までにチャペルへ行けば、賛美もし、説教も聴けて、恵みの祝福を受けて十時十分ごろには出てこられるのだ。この礼拝には、強制ではないのだが、できるだけ出席できるようにしたいと思っている。

私のもうひとつの日課になりつつあることは、朝七時からの朝練。神学校の体育館には、朝六時から筋トレやバスケをするつわものもいるくらいなのだ。彼らに混じって20ポンドのバーベルを持ち上げることから始めている。この体育館には二階があり、なんと小ボクシング・ジムがある。サンドバッグに全身大の鏡、リングまではないものの「パンチング・ボール」まであるのだ。社会人時代、三ヶ月だけ学芸大学の「笹崎ジム」に通ったときの情熱が復活した!?

最近、学んだ「ヤコブの手紙」から、気に入った御言葉を・・・。「神は世の貧しい人たちをあえて選んで、信仰に富ませ、御自身を愛する者に約束された国を、受け継ぐ者となさったではありませんか。」(ヤコブ2:5)

© Roppongi Lutheran Church, JLC
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