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その21 主日の黙想 No.15
『神があなたにどんな大きなことを』
「『自分の家に帰りなさい。そして、神があなたになさったことをことごとく話して聞かせなさい。』その人は立ち去り、イエスが自分にしてくださったことをことごとく町中に言い広めた。」ルカ八章三九節
「レギオン」は、もともとローマの軍団約六千人を意味する言葉ですが、その圧倒的量と共に、力も、その意味の中に込められているのでしょう。その悪霊に支配されて「墓場」に住み、荒野へ追いやられているこの人を、わが身に置き換えて考えると、全くぞっとする世界です。けれど、それをただ古代の非科学的迷信として考えることはできません。何故なら、この現代こそ、量と力が人間を拘束し、脅かしているからです。その端的な存在が、核兵器でしょう。現在、地球上にはまだ五万発を越える核兵器が存在しています。一万八千メガトンの破壊力、それは、最早私たちの想像を越えています。この間の戦争で、現代の戦争とは量的力であることをまざまざと知りました。その量と力の下で、私たちの住むこの地球は墓場となっていることを思います。悪霊のイエスに対する叫び、「いと高き神の子イエス、かまわないでくれ・・・」これは前の口語訳ではより原文の忠実に「あなたはわたしとなんの係わりがあるのです」と訳されていました。キリストは最早この世界と「なんの係わり」もない、そのような叫びが響いてきます。
それ故に「自分の家に帰りなさい。そして、神があなたになさったことをことごとく話して聞かせなさい。」、このただ一人の人に対するみ言葉が、わたしたちへのかけがえのない解放の言葉です。主イエスは常に、わたしという一人に一対一で相対してくださるお方なのです。
悪霊の叫びよりも、はるかに大きな力と恵みに満ちたみ言がわたしたちの内に迫ってきます。主イエスのして下さったことを、私が語るために。
大和 淳牧師

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